DISTILLERY
蒸溜所について
琵琶湖蒸溜所のウイスキーづくり

琵琶湖蒸溜所のウイスキーを仕込む技術は王道。
蒸溜棟はコンパクトでありながら、
三宅製作所が手がけたマッシュタン、ポットスチルをはじめとして
麦芽の粉砕から蒸溜に至るまで本格的な主要製造設備を整えています。
しかし発酵の工程においてはステンレス槽ではなく、あえて伝統的な木槽のみを用いています。
この木桶発酵槽はつくり手の感性で発酵状態を見定めなければなりませんが、
器用さは求めず、個性やオリジナリティを吹き込むウイスキーづくりを特徴としています。
めぐる季節のなかで静かに眠る

仕込みから熟成へ、四季を通じて稼働するウイスキーづくり。
琵琶湖蒸溜所がある新旭町の春は雪解け水が躍動しはじめ、夏は水辺が輝きを増す季節です。
辺りの田園に稲穂が実る秋を経て、真っ白な冬へ。
とくに厳しい寒さと静けさに包まれる冬は、
ポットスチル一基から始まった小規模蒸溜所に湯気が立ち上り、
モルトの息づかいが感じられます。
蒸溜したニューポットを詰める熟成樽のバリエーションはさまざまあり、
ホワイトオークや水楢、栗、桜の新樽をはじめとして
バーボン、シェリー、ワイン、マディラ、ブランデーなどの古樽まで多彩。
杉材を使った木造の熟成庫でまずは3年、
さらに先へと続く歳月をかけて味と香りを熟成させ、
樽ごとのピークを見極めながら静かにその時を待ちます。
悠々と流れる歳月、冷涼な気候、豊富で良質な軟水……
琵琶湖蒸溜所のウイスキーづくりには、そのどれもが不可欠な要素です。